優花子の自宅に遊びに訪れる将司。
『お父さん夜勤で昼は寝てるから小声でね…』
何故、自宅に招いたのか疑問を感じつつも優花子宅にお邪魔する将司。母親がいつ帰ってくるのか尋ねていく。優花子いわく母親はパートで午後3時前後に帰ってくると…。
母親が帰ってくる前には家を出て外で遊ぼうと段取りを決めていく優花子。そして将司は優花子の部屋に通されていく。
『青島くんに書いてほしいものがあるんだ』
優花子から手渡されたのはプロフィール帳であった。将司の内心では何故、自分が優花子のプロフィール帳を書かなくてはいけないのか本心では書きたくなかった。
優花子は新聞にはさまっているチラシを分けていた。チラシの裏が白いと絵が描けるので重宝している模表。そして自慢のミルキーペン、ロケット鉛筆などを見せびらかしてくる優花子。
どれかあげるよと伝えられる将司だったがやんわりと断っていく。
『え~~~遠慮しなくていいのに、買ったものじゃないんだから』
その一言で将司の脳裏で優花子が持っているペン、鉛筆類も全部盗んだものだと確信を得ていく。一方で何故、そんな事をするのだろうと疑問が将司の中で広がっていく。
そして将司のプロフィール帳が完成する。
家族構成欄を見てお姉ちゃんの存在に食いついていく優花子。次は将司の家に遊びに行きたいと言い出す。渋々と承諾する将司。
将司の自宅である民宿「あおしま」に戻ると姉のさやかと友人の一人が遊びに来ていた。将司が帰ってきた事に軽く苛立ちを見せる姉。
『マサ、今友達来てるんだから私の部屋に来ないでよね!』
一方、さやかの友人は優花子を見るなり『うわっ…きっしょ…オタク』と薄ら笑いを浮かべながら優花子に陰口を叩いていく。
優花子は姉の友達に軽蔑を見せていく。さらに優花子の闇の一面が覗かれて寒気を感じる将司。結局、外で遊ぶ事を提案されて渋々、優花子についていく。
その道中であさこと遭遇。
味方と出会えて安堵したのか半べそをかいてあさこに寄り添っていく将司。優花子はじぃっとあさこを上から下まで見回していく。
『昨日デパートにいた子じゃん』
あさこが優花子の存在に気付いて声をかけるが、あさこの事が怖いと感じてしまう優花子。将司を呼んであさこの前から離れようとしていく。
道中、続いて同級生と遭遇する事になる将司と優花子。
『けむくじゃらが来たー』
男子達が優花子を貶していく。そんな中、男子達と一緒に遊んでいたませた小学生であるミキ。
『ねー優花子…なんで青島といるの…ミキ達が遊んであげるのに~~~』
ミキは強引に優花子に遊ぼうと持ちかけていく。もちろん将司も一緒でいいからと…。そして欲しい物があると優花子に伝えて一行は駄菓子屋・タチバナ商店へ。
ミキは欲しい物を優花子に手渡していく。
すると服の中に商品をしまう。万引である。その一部始終を見て声をかける将司だが…。
『しーっ!ミキはみんなより大人だから子供の優花子はなんで言うこと聞かなきゃいけない決まりなの』
そのまま駄菓子屋を出ていこうとする一行。しかし、駄菓子屋のおばちゃんが優花子に声をかけていく。
『まだお金払っていないでしょ?』
ミキと取り巻きの男子達は一斉に逃げていく。取り残される優花子と将司。必死で優花子をフォローする将司であったが、まだ小学5年生である。
上手く言葉を伝えられない。
『それ買います、いくらですか?』
あわてふためく将司を救ってくれたのはあさこであった。
3人は公園へ。
優花子を問い詰めていくあさこ。事情を説明する優花子。自分自身がどう思っているのか問いただしていく。
実は優花子自身、悪い事をしている自覚はあった。しかし、言うことを聞かないと友達じゃなくなってしまうと感じていた為、ミキの指示を断る事ができなかったのだ。
彼女の事情を知ったあさこ。
親から小遣いをもらっているか?など質問攻めをしていく。
『学校でいるものは買ってくれるけど…欲しい文房具とかかみそりとは…買ってくれない』
将司にとっては何故、カミソリが欲しいのか不明だったが、夏でも長袖を着ている優花子を見て察知するあさこ。
『あんた優花子だっけ…一緒に風呂入るか』
場面転換。
ミキへ。彼女はあさこのストーカー男であった三田の息子・シンヤと交際していた。町医者の看護師である。
シンヤはミキに引っ越しする件の事情を説明していく。父親があさこをストーカーする事件を起こして町での居心地が悪くなったのだとか…。
『じゃ別れよー』
速攻でシンヤに愛想を尽かすミキ。大人の癖に親に従うシンヤが酷くダサく見えてしまっていた。
『はーあ、毎日ほんとつまんないなー新しいオモチャ…ほしいなー』
第7話は終了である。
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