場面は現在の将司。
地元に帰省して町をぶらつく中、一瞬「あさねぇ」と見間違えた女性と再会を果たす。
『やっぱり…将司くんだ』
彼女の名前は天野優花子。
将司と同級生であり、中学以来の再会なので20年も経過していた。そして過去、将司と優花子は恋人関係にあった事が明かされる。
優花子も「あさねぇ」と関わり深い人物であったとモノローグが入り、再び過去の回想へ戻っていく。
あさこの履歴書を埋めようと考えていると背後から姉のさやかが声をかけてくる。
『マサ何してんの?』
友達のプロフィールを書いていると誤魔化す将司。友達のプロフィール何故、将司が書いているのかと素直なツッコミが入る。将司は名字も住所もわかんないから…などとさやかにとって訳のわからない事を呟くので…。
『そんなの友達じゃないっしょ!』
普通に考えれば当たり前なツッコミがさやかから入ってご立腹状態になる将司。半べそかきながら部屋を飛び出していく。
途中であさこと衝突。
泣きそうになっている将司を心配してくれるあさこ。
事情の説明をすると、あさこから誘われていく将司。
『明日ヒマ?もしヒマならあたしとデートしようよ』
デートと言った言葉に興奮を覚えていく将司。同時に地面に落ちていたカミソリに気付いていく。
場面転換。
翌日、あさこと将司は父親に見送られて電車で出掛けていく。
二人は隣町のデパートへ。
あさこは以前の事件に巻き込んでしまったお詫びとして欲しい物を買ってあげると伝えていく。
『ロクヨンとマリオ64』
『高すぎ』
『じゃあロクヨンだけでいい』
『子ども…怖…』
こんなやり取りをしていると背後から大声で夫婦喧嘩が聞こえてくる。夫婦と一緒にいた子供に目を見遣ると将司の知り合いであった。クラスメイトの天野優花子だったのだ。
母親にドヤられていた優花子。
将司と優花子がクラスメイトであった事を知ったあさこ。わざと将司の背中を押して優花子の前に飛び出させて行く。
これを好機に優花子は友達と遊んでくると称して両親の前から姿を消していく。
『ありがとう青島くん…わたしのこと助けてくれたんだよね?』
まったくそういったつもりではなかった将司。そして、あさことはぐれた事に気づく。姉弟のいる将司に羨む優花子。親の所に戻りたくなかった優花子は将司に遊ぼうと提案。
『うっ…いいよ…』
断りきれず優花子と一緒に遊ぶ事にする将司。
二人は本屋に入って思い思いの本を物色していく。将司が嬉しそうに本を物色していたのでお金をいくら持っているか尋ねる優花子。同時に将司に迷子のお呼び出しが館内アナウンスで流れていく。
急いであさこのもとへ戻ろうとする将司。
『まって、それかして』
優花子は服の中に将司が欲しがっていた本を閉まっていく。万引である。そのままスタスタと本屋から出ていき、服の中に閉まった本を出して…。
『はい、あげる。これで青島くんもわたしの仲間入りだね』
別れ際、翌日も遊ぼうと約束を取り付けてくる優花子。返事をする前に優花子の母親が現れて、彼女を小突いていく。大声で優花子を叱る母親。そのまま手を引っ張られて優花子は帰っていく。
『青島くん…また明日ね…それ…大事にしてね』
その後、あさこと合流する将司。
あさこは将司に漫画を買ってあげようと財布を取り出していく。
『どうしよう…お店からとったマンガ…お店の人に返さなきゃ…でも…僕がやったって思われたらお母さんに怒られる…あさねぇにきらわれる』
明らかに動揺する将司。
彼は漫画を買うのもやめて今日はもう帰ると言い出していく。何も問い詰めないが将司を心配するあさこ。
優花子に言われた言葉が脳裏を離れない将司。バッグの中に入っている本をどうしようか内心で不安と恐怖が押し寄せていく。
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